とにかく日本人は凄い〜コロナ渦で浮き彫りに
7月24日99日間COVID-19の市中感染が確認されていなかった(帰国者のみ)ベトナムで100日ぶりとなる新規感染者が見つかった。
一説には中国人の密入国者から広がったと言われているが、真偽は不透明だ。密入国者が多数逮捕されたことは事実。
長く国内の感染者が出てなかった事や、ロックダウン中に経済が疲弊した事から、政府主導で国内旅行が推奨されていた。
外国人観光客を迎え入れる事が出来ないため、内需で回そうというスタンス。日本のGoToキャンペーン的な状況になっていた。
もっとも日本とは違って、感染が収まっている状態での観光推奨だが・・・。
価格も安く設定されたため、多くの人が国内旅行を始めた矢先の出来事だった。中部のリゾート都市ダナンで100日ぶりに新規感染者が発生。
第1波では死者0人に抑え込んだが、今回は短期間で死者が出てしまった。政府はダナン市からの移動を制限し、長距離バス・タクシーなど公共交通機関を停止した。
自家用車があってもダナン市から出れない模様。
ここに家があれば問題ないが、友人(ベトナム人)が旅行から地元へ帰る途中に封鎖されてしまい、半月以上経過しても帰宅の目処が立っていない。
これまでは家族の仕送りなどで何とか食住を確保してきたようだが、いよいよ「野宿になりそう+食べ物がない」という状況になり助けを求めて来た。
現地ではお世話になっているし、これまで助けを求めて来た事もない。すぐに現地の月給に相当する2万5千円をWesternUnionで送金した。
旅行中だったため、友達らと数人まとめて身動きが取れなくなっているようだが、当面は凌げると思う。足りなくなれば、追加送金すれば良い。
私の場合は、知り合いしか助けないスタンスだが、他の日本人を観察していると、見ず知らずのフィリピン人へ食糧配給のため募金していた。
他にも至るところで送金している。
現地の日本人が寄付を募ると、あっという間に100万円超の寄付が集まる。みな一様に「少なくて申し訳ないけど」と添えて。
東南アジアでは「日本人はケチ」というイメージが定着している。実際には計算なしに無駄金を使わないだけなのだが・・・。
また、東南アジアでは「裕福なものが施すのが当たり前」という文化が定着しており、日本人が助けたり、寄付をしたところで感謝の気持ちは薄い。
普段は「ケチ」だと思われている日本人だが、相手の惨状をしっかり見極め「限界」と見れば迷わず送金して助ける。
まず守銭奴には出来ない。GDPが伸びないと言っても世界第3位、民度が落ちた落ちたと言っても、やっぱり日本人は日本人である。
どこの国でも困った人を助けようとする人はいる。言葉では説明できないが、決断の安定感というか信頼感というか、とにかく質(レヴェル)が全然違う。
東日本大震災でもパニックや暴動が起きない国民性。もの静かな助け合いの精神。もの静かな優しさ。
客観的にみても、世界が困った時に頼りになるのは、日本人しか居ないんじゃないかと思う。上手く説明できないが、とにかく日本人は凄い。