外貨建て外国資産を持つことのメリットとは?
外貨建て外国資産とは「円に交換することなく使える外国資産のこと」です。邦銀で外貨預金をしたり、FXで外貨を保有するのとは違います。
※銀行の外貨預金やFXの外貨保有は、使う時に必ず円に戻す必要がある。
社会主義国である中国やベトナムの富裕層は、外貨建て外国資産を保有しています。中国共産党幹部やベトナム富裕層が、海外へ資産を移す理由は以下の2つ。
・自国通貨の下落に備える。
・没収されることに備える。
※国内でも金(ゴールド)や米ドルなどを保有しています。
中国・ベトナムの権力者は、その多くが賄賂を受け取っています。もはや文化と言っても良いかもしれません。
残念なことに日本でも権力者は同じことをやっています。ただし、名称をキックバックにするなど、法的に問題のない処理が行われています。
中国・ベトナムと日本の違いは、権力を失った時に逮捕・投獄されるかどうかです。
中国・ベトナムでは、前の権力者が日常的に逮捕・投獄されています。新聞やテレビでも報道されており、容疑は「収賄」です。
「収賄」はほぼ全員やってますから、権力を失ったことが逮捕された本当の理由です。
このような事情から、子供を米国・カナダ・オーストラリアへ留学させ、子供名義で不動産等を購入して持たせるのが通例です。
「自分はどうなるかわからない」「家族だけでも生かしたい」と考えているわけです。
日本では「一生日本で暮らす」と考えている割合が高く、世界のことよりも少子高齢化や消費税増税など、国内問題に関心が高いです。
幸い平成の円相場は安定していました。今後も1ドル=80〜120円(100円±20円)の間で安定的に推移するなら外貨建て外国資産は不要でしょう。
・一生日本に暮らす。
・1ドル=80〜120円(100円±20円)で安定する。
この2条件が満たされる限り、円資産だけで十分と考えられます。万一極端な円安になると、輸入品が高騰して国民生活が破綻します。
私の場合「タイ&ベトナムでの二重生活+日本にも時々帰ってくる」という特殊なライフスタイルを選択しています。
こうなると外貨建て外国資産を持つメリットが大いに出てきます。
その②へ続く